KACHIEL税務アカデミー様で講師を担当させていただきました。
KACHIEL税務アカデミー – 税務調査対策を中心とした税理士向けサービス KACHIEL
研修テーマは、「国際源泉課税入門」です。
今回は、なぜこの研修テーマを選んだのかご案内させていただきます。
目次
国際源泉課税の論点は、国際税務論点のうち実務でよく遭遇します。
例えば、外国子会社合算税制(タックス・ヘイブン対策税制)であれば、海外に子会社や出資などを行っていなければ、検討を行う必要はありません。
しかし、国際源泉課税は、外国法人や非居住者へ何かしらの支払いをしていれば、源泉徴収の有無を確認しなければならず検討する機会も多いです。
源泉所得税は、支払額に対して税率を乗じて源泉徴収税額を計算します。
そのため、相対的に税額が大きくなる傾向にあります。
また、使用料など毎月多額の使用料を支払っている場合、その取扱いを誤れば多額のペナルティが発生します。
支払先である非居住者・外国法人は、国際源泉の納税義務者(源泉徴収義務者)ではありません。
源泉徴収漏れ税額は、源泉徴収義務者に納税告知され、非居住者・外国法人は、クライアントから求償を受けるにすぎないことを認識することも重要です。
上記理由から、国際税務論点のなかでも重要性の高い「国際源泉課税」をテーマとしました。
これまでの実務経験のなかで、国際源泉課税の問題で血の気が引くような経験をしてきました(汗)。
このような経験を経て、「もしかしたらこれは危ないかも!」という気づきに繋がるような勉強は大事だなと改めて感じてます。
それでは、また次回のブログで!
税理士 波多 倫己(はた ともみ)
新橋・汐留エリアの波多国際税務会計事務所です。新橋・汐留・浜松町・大門の4駅が利用可能です。
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